浅野研究所の成形機の特徴の一つである中赤外線クイックレスポンスヒーターは真空、圧空成形機で熱可塑性プラスチックシートを加熱するための自社開発したヒーターシステムです(特許取得済)。
- 例えばセラミックヒーターが500℃まで昇温するのに10分必要なのに比べて、クイックレスポンスヒーターは10秒で昇温できます。このように、セラミックヒーターに比べて約60倍の昇温応答性を持つため、昇温時間が短く使用時以外はヒーターOFFすることで省電力を可能にします。クイックレスポンスヒーターを搭載した機種のうちFCS、FCSPではロッドヒーターやセラミックヒーターを搭載する従来機と比較して省エネ50%の実績があります。
- ヒーター部の放射温度計で加熱中のシート温度を測定して、ヒーター温度制御にフィードバックすることによりシート温度を安定させることができます。また高応答性能との組み合わせで、シート温度に合わせてヒーターの温度を徐々に変化させる「シート保温制御」が可能となりシート表面の過加熱を防ぎながらシート内部を加熱することができます。
- クイックレスポンスヒーターシステムはヒーター1個毎に出力を調整することができます。そのため、ヒーター毎の出力パターンを変えることで、シートの温度分布を意図的に変化させ、製品形状にあった加熱状態にすることが可能です。
- 炭素繊維強化複合材料(炭素繊維強化プラスチック/CFRP)の予備加熱
- 発泡シート成形用アニール炉
- 光学系シート成形用アニール装置
- 塗装乾燥炉
- 真空環境下での使用
- 型替時や休憩時にもヒーターを点火したままのセラミックヒーター。応答性に優れたクイックレスポンスヒーターは型替時や休憩時にもヒーター電源がOFFできるため、電気料金の大幅な削減となります。
- 現在で使用中のセラミックヒーターを、クイックレスポンスヒーターシステムに交換改造することで加熱サイクルが短くなり、生産性が向上します。
- 国内・海外で交換改造実績があり、その効果について非常に評価されています。